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ソテツの育て方全般について

ソテツの歴史・特徴

学名:Cycas revoluta
ソテツ科:ソテツ属
原産地:日本・中国
ソテツ(蘇鉄)は常緑低木になります。雄雌があり、一本幹から葉がどんどん出てきます。
成長が遅く管理もしやすい植物でもあります。
古くから庭の植栽として利用されていたそうです。
その始まりは、室町時代頃からと言われており、当時南国の珍しい植物として重宝されていきました。
昔はソテツを庭に植える事が財力のあるアピールとしてステイタスになっていきました。       

ソテツの育て方について

種まきと苗植えから育てられますが、発芽からの生長に時間を要するので苗植えが一般的です。

種まき

1、10月前後に赤玉土(小粒)へ浅植え
2、日陰で土の乾燥を防ぐために霧吹きなどで土を湿らせ、3~6ヵ月前後で発芽したら日の当たる場所へ移動
3、約1年、土の乾燥に気を付けながら苗に育てる
4、苗の大きさに合わせて鉢の植え替え、または地植えをする

苗植え(地植え)

1、苗の倍程度の穴を掘り、先端(新芽の部分)が20~50センチ高くなるように苗を置く
2、箸などで回りを突き隙間の無いように土をかぶせる
3、水をしっかりと与える

苗植え(鉢植え)

1、苗に対して一回り大きな鉢を用意
2、鉢底石または軽石を鉢底に入れ、1/3程度土を入れて苗を置き土を回りに入れて固定
3、日当たり、風通しの良い場所で管理

植え替え時期

鉢底から根が出てきたり、水もち水はけが悪くなったら植え替え時期。
3~5年、GWから9月くらいが目安です。

大きく育てる場合は一回り大きな鉢を用意、同じ大きさの場合は根を減らして植え替えをしてください。

土作り

地植えは約2週間前に堀り上げ、5割程度の腐葉土を混ぜて寝かせておきます。
鉢植えは観葉植物用の土、配合の場合は赤玉(小粒):腐葉土:パ-ライトを5:3:2
または赤玉(小粒)と腐葉土を半々に混ぜます。

水やり

地植えは植え付け後の水やりのみで、その後は特に必要ありません。
鉢植えは土が乾いてからになります。
水の与えすぎは根腐れの原因になるので注意して下さい。

肥料

ソテツはさほど肥料を必要としない、生命力の強い職です。
植え付け時、または3~5月頃に化成肥料(緩効性)や油かす(固形)を株元に少量与えてください。

剪定時期

毎年の剪定は必要ありません。
ただし黄色く垂れた古い葉は、夏季に付け根から切り落としてください。

病気・害虫などの注意点

基本的に病害虫に強い植物ですが根腐れには注意が必要です。新芽や幹が生きていれば再生可能ですので、根腐れに気づいたら以下の対処をしてください。
腐った根の部分をナイフで取り除き、先端新芽部分を残して葉を全て切り落として、2~3日後に明るい風通しの良い日陰で乾かしてください。

葉が黒く煤けていたり白く粉がふいている場合は、カイガラムシの可能性あります。水で洗い流す、歯ブラシなどでこする、濡らした布で拭き取る、殺虫剤で駆除、などの方法で取り除きましょう。

ソテツの種類

ソテツは、アジアやメキシコ等様々な地域に自生していて見た目も品種によって様々です。
今回はソテツの種類の一例を紹介します。

1、ソテツ(蘇鉄)  日本に自生しているソテツです。房総や九州など暖かい地域に自生しています。しかし、意外と寒さにも強く雪国以外でしたら栽培できます。

2、サイカス・ディバオエンシス   中国が原産のソテツの仲間です。幹から伸びる長い葉柄と大きい葉が特徴です。

3、ディオーン・スピヌロスム    メキシコが原産の品種で、厚手の葉が特徴です。

4、ザミア・フロリダーナ    細かい葉でふんわり茂る事が特徴のメキシコが原産のソテツです。